デトックスやダイエット、腸内環境や肌質の改善など、美容と健康へのさまざまな効果で話題のファスティング。
ファスティングとスープはとても相性が良く、健康的で、継続的なファスティングを行うことができます。
スープファスティングは、一定期間、固形食を摂取せずにスープのみを摂取することで、体内のデトックスやダイエット効果を目指す方法です。
この記事では、スープを取り入れたスープファスティングのメリットや、やり方について紹介しています。
「ファスティングをやってみたいけどやり遂げられるか不安だなぁ」、「どんなファスティングをすればいいか分からない」という方は是非、参考にしてみてください。
もくじ
ファスティングにスープを取り入れるメリット
ファスティングにスープを取り入れることでたくさんのメリットがあります。
食事のような満足感でファスティングを挫折しにくい
スープファスティングのメリットは、なんといっても挫折しにくいことです。
ファスティング中の一番の敵は「激しい空腹感」。やってみたけど、あまりの空腹感にたえられず中断したという方も多いはずです。
また、我慢しすぎて、ファスティング後に暴食をして、リバウンドの危険性もあります。
その点、スープファスティングは、白湯だけで行う本格的なファスティングに比べると、味を感じれるため、満足感が感じることができます。
最低限の栄養を摂取しながらファスティングできる
健康な身体に必要な最低限の栄養を取れることも、スープファスティングのメリットです。
白湯を使った、本格的なファスティングは慣れない人がすると、栄養が足りず、身体への負担とても大きいです。
特に、日中働いている人は、頭が回らなくなったり、極度に疲労を感じる弊害がでる可能性があります。
その点、スープからアミノ酸やビタミン、ミネラルを摂取することができるため、そのようなリスクを軽減することができます。
準備食・回復食にもスープが最適
スープは、ファスティング期間中だけではなく、その前後の準備食や回復食にも取り入れることができます。
野菜などの食材を煮込んで作るスープは具材がやわらかく、また、薄味に調整できます。また、少量のお米を足して雑炊にしたり、春雨やパスタを入れたり、アレンジしやすいところも魅力です。
本格的なファスティングを行う人も、準備食・回復食にはスープを取り入れることは多いです。
酵素ドリンクより費用がかからない
最近、酵素ドリンクを使ったファスティングが注目されていますが、市販の酵素ドリンクの値段はお高めです。
また、種類も色々あり、「自分の口には合わなかった」ということで、折角買ったのに無駄になることも多くあります。
その点、スープは酵素ドリンクよりも安く、自分で簡単に作ることができ、味の調整もすることができます。
スープファスティングに不向きなスープ
スープファスティングで取り入れるスープは何でもOK!という訳ではありません。
スープファスティングを行う際は、摂取するスープの種類に注意が必要です。
糖質・脂質が多いスープ
砂糖やはちみつなど、糖質を多く含む調味料はなるべく使わないようにしましょう。
具材の野菜も、糖質が多い根菜類は少量にしましょう。
また、油を使うポタージュなど、脂質が多いスープもファスティングには不向きです。
動物性タンパク質が多いスープ
肉類や魚、チーズなど、動物性たんぱく質が多い食材は、消化しにくくカロリーが高いので、ファスティング中はひかえましょう。
チゲやカレーなど、胃腸に負担がかかるスープ
唐辛子などのスパイスは、代謝を上げる働きがありますが、空腹の状態で食べると胃腸を痛める可能性があります。
ファスティング中は刺激がある調味料は控え、やさしい味付けを心がけましょう。
スープファスティングにオススメなスープとレシピ
特に、スープファスティングにオススメなスープを紹介します。
ファスティングにオススメなスープ
できる限り本格的なファスティングをしたい人は、味噌の酵素とアミノ酸が摂取できる「具なし味噌汁」がオススメです。
また、コラーゲンやビタミンを摂取できる「ボーンブロス(骨の出汁)スープ」もオススメです。
【材料】
鶏手羽元:6個
生姜:皮付きの薄切り4〜5枚
ネギ:青い部分1本分
水:1000ml
塩:6g
【作り方】
1.鍋に水、鶏手羽元、生姜、ネギを入れて火にかけます。
2.沸騰したらあくを取り、弱火で50分程煮ます。
3.火を止めたらザルでこします。
4.3.を鍋に戻して火にかけ、塩を加えます。
骨から抽出されるコラーゲンやミネラルが豊富で、美容や関節の健康に良いとされています。
準備食・回復食にオススメなスープ
準備食・回復食には野菜や豆類を使って、具材をやわらかく煮込んだやさしいスープがオススメです。
【材料】
冷凍枝豆(さやから取り出した状態):100g
玉ねぎ:1/2個
豆乳:250ml
水:150ml
コンソメ顆粒:小さじ1
塩:1つまみ
【作り方】
1.枝豆を解凍し、さやから取り出し、玉ねぎは薄切りにします。
2.鍋に水、コンソメ顆粒、1.を入れて火にかけ、10分程煮たら火を止めます。
3.2.をブレンダーで撹拌します。
4.3.を再び火にかけ、豆乳を入れてかき混ぜながら3分程煮ます。
5.塩を加えて味をととのえます。
【材料】
トマト:1個
大根:10cm程度
じゃがいも:小1個
焼き豆腐:1/2丁
だし汁:700ml
調味酒:大さじ1
醤油:大さじ1
塩:1つまみ
【作り方】
1.大根の皮をむき、2cm厚さの半月切りにしたら、箸がささるまで下茹でします。
2.トマトは湯むきしてから6等分、じゃがいもは皮をむいて6等分に切ります。
焼き豆腐も6等分にします。
3.鍋にだし汁、調味酒、醤油を入れて火にかけます。
4.沸騰したら大根・じゃがいも・焼き豆腐を入れて30分程煮ます。
5.塩を加えて味をととのえます。
スープファスティングの推奨スケジュール
初めてのスープファスティングでは、無理がなく、ダイエット効果も期待できる、「ファスティング期間:3日間」のスケジュールがオススメです。
ファスティング期間は、固形物を食べず、具なしのスープのみで過ごします。
そのため、身体に急な負担をかけないよう、ファスティング期間の前後2~3日は「準備期間・回復期間」を設けましょう。
「準備期間・回復期間」は、野菜や植物性たんぱく質が多い食材を中心に、やわらかく調理した料理を食べることが大切です。
ファスティングの頻度としては、月に1回程度を目安にしてください。
スープファスティングを成功させるコツ
スープファスティングは、正しい方法で行うことで、最大の効果を得ることができます。
スープファスティングを成功させるためのコツをいくつか紹介します。
ファスティング前は、食料品を買い置きしない
パンやお菓子等が家にあると、固い意志もゆらいで、ついつい食べてしまい、挫折の原因になります。
ファスティング前はなるべく買い物自体をひかえ、冷蔵庫は空にするつもりで準備しましょう。
過度な運動をせず、ゆっくり過ごす
ファスティング中は、普段より摂取エネルギーが少ない状態です。
そのため、筋トレやジョギングなど、激しい運動をすると、身体への負担が過度になってしまいますので、注意しましょう。
ただしストレッチやウォーキングのような軽い運動は、血行を良くし、ストレス解消にも効果的です。
体調にあわせて取り入れることで、よりヘルシーなファスティング期間を過ごせます。
空腹感が強いときは、スープに具を足す。
ファスティング期間中、お腹がすいて我慢ができなくなった時は、諦める前にスープに具を少量足してみましょう。
具は葉野菜や豆腐など、消化しやすく、糖質・脂質が少ないものを選び、やわらかく煮込んでから食べてくださいね。
こまめに水分補給する。
普段は食事や間食で、無意識に水分をとっています。食事をスープだけに頼る、スープファスティング中は、水分不足になりやすいので、脱水症状に気をつけましょう。
1日に1,5〜2lを目安に水分を取るようにしてください。
アルコールはひかえる
ファスティング中にアルコールは厳禁です。
お酒を飲むと、アルコールの分解に肝臓の機能が使われるため、代謝が下がってしまいます。
また、アルコールは睡眠の質を下げたり、食欲を増進させることにも繋がります。
初心者向け!市販のオススメのファスティングキット
初めてだから、「市販のファスティングキットを使いたい!」、「忙しくて自炊ができない!」という人にオススメなスープを取り入れたファスティングキットをご紹介します。
新谷酵素 RAKUFAS/ファスティング 3日間 週末断食プログラムセット
酵素サプリで有名な新谷酵素が、医学博士監修のもとで作った「”楽”だけど効果的」なファスティングセットです。
効率的にタンパク質を摂取できる酵母プロテインスープ(5包)に加え、18穀酵素ドリンク(2包)がセットになっています。
本格的なキットなのでしっかり結果を出したい人にオススメです。
たんとスープ/スープファスティングセット
農家直営スープ専門店が作る、ベジタリアンスープのセットです。
無添加・手作りで、おいしさにもこだわった5種類のスープ(13パック)に、玄米酵素ご飯(3パック)が付いています。
バラエティ豊かなメニューで、具材入りのスープが多いので、軽めのファスティングにオススメです。
bbroth/おすすめブロス3種セット
原材料は、新鮮なチキン・ポークの骨と上質な水だけ。
国産、完全無添加にこだわった、3種類のブロスのセットです。
コラーゲンを豊富に含んだスープは、ファスティング期間中にピッタリです。
ファスティング中は、満腹になれないから、せめて最高に美味しいスープを飲みたい!という方にオススメです。
【材料】
味噌:大さじ2
だし汁:700ml
【作り方】
鍋にだし汁を沸かし、味噌を溶きます。
味噌には発酵食品としての効果があり、腸内環境を整える効果が期待されます。