スープジャーは、ダイエットにぴったりのスープやお粥をランチにしたり、冷たいサラダやデザートを持ち歩くことができるので1つ持っておきたいアイテムです。
最近では、アウトドアブランドや、IKEAやニトリなどもスープジャーを取り扱っていますが特に人気を集めるメーカーが、どちらも魔法瓶で歴史がある「サーモス」と「象印」です。
両社とも有名メーカーなので、どちらの商品を選ぶか悩む人も多いと思います。
そこで今回は、スープジャーを選びのポイントと、サーモス・象印でどのような違いがあるか比較してみました。シリーズ）の主要機能を比較していきましょう。
もくじ
スープジャーを選ぶポイント
まずは、スープジャーを選ぶポイントについて見ていきます。
保温性（保冷性）
スープジャーを選ぶ時には、必ずチェックしたいのが保温性です。
一般的にスープなどのあたたかい料理を食べて、おいしいと感じる温度は「57度〜72度」とされています。
そのため、朝にランチの支度をしてから食べるまで、5〜6時間が経過しても、57度以上を保てる性能が理想的です。
また、細菌が繁殖し、食中毒を起こしやすい温度が20〜40℃であり、この温度帯にならないことも重要です。
保温（保冷）性は、商品の仕様欄やホームページの「保温（保冷）効力」で確認することができます。
- 保温：6時間後に57℃以上の温度を保てるもの
- 保冷：6時間後に15℃以下の温度を保てるもの
容量
スープジャーは、用途に合ったサイズ選びもポイントです。
多くのメーカーのスープジャーは、200ml〜500mlまで、数種類のサイズが展開されています。
- 〜300ml：少食な方やメインに加えもう一品取り入れたい時に適したサイズ
- 300〜400ml：お粥や具だくさんのスープを１人前食べるのに適したサイズ
- 400ml〜：しっかり食べたい方や2人でシェアするような場合に適したサイズ
ランチをメインに使用するのであれば、300〜400mlが持ち運びもしやすく、丁度よい容量です。
洗いやすさ
毎日、使用するスープジャーは、洗いやすさと片付けやすさも重要です。
そのため、できるだけパーツが少ないスープジャーを選ぶようにしましょう。
スープジャーは保温性を高めたり、開け閉めがしやすいように、フタが複数のパーツで構成されている商品がほとんどです。
パーツが多い商品は洗う手間がかかるうえ、片付ける際に小さい部品を失くしてしまう人も少なくないです。
また、スープジャーは手洗いが基本ですが、一部の商品では食洗器に対応しているものもあります。
食洗機対応のスープジャーは多くはありませんが、次の記事でまとめているので参考にしてみてください。
食べやすさ
具材を入れるスープジャーは、開口部の広さや形も重要です。
口が広いと準備する時点で具材を入れやすく、食べる時もスプーンや箸を入れやすいので、食事しやすくなります。
特に、具材多めのスープ等をスープジャーに入れようと考えている方は開口部が広い方が良いです。
サーモス・象印のスープジャーの比較
サーモス・象印でどのような違いがあるか見ていきましょう。
それぞれのメーカーの比較の前にまずは、各メーカーの代表的な商品の特徴について見ていきます。
サーモス（JEBシリーズ）の商品の特徴
サーモスは最新商品の「真空断熱スープジャー／JEBシリーズ」で特徴を見ていきます。
開けやすさにこだわったクリックオープン構造
フタを少し回すと、中の圧力を逃がすことで簡単に開け閉めができる「クリックオープン構造」が採用されています。
力の弱い方でもフタが開けやすく、スープをこぼしたり飛び散ることを防ぎます。
全パーツ食洗機対応
JEBシリーズは、本体やフタ等の全てのパーツが食洗機に対応しており、面倒な手洗いの必要がありません。
洗いやすさを追求し、内フタの凹凸を無くしたり、洗浄後に水が残らないように水抜き穴が付いていたりと、忙しい現代のライフスタイルに合わせた工夫がされています。
口当たりがやさしいこだわりの構造
本体の開口部が丸く、滑らかに加工されており、金属が口に触れた時の嫌な感じがしないよう配慮されています。
象印（SW-KAシリーズ）の商品の特徴
象印は最新商品の「ステンレススープジャー／SW-KAシリーズ」で特徴を見ていきます。
保温性抜群の「3D断熱カプセル」構造
空気の対流を抑え、フタ天面からの放熱を大幅にカットすることができる「3D断熱カプセル」構造が採用されています。
これにより、従来品よりも高い保温・保冷性能を備え、6時間後58℃以上という業界トップクラスの温かさを実現していますっています。
フタがたった2パーツで、お手入れ簡単
象印の従来製品はパーツが多かったですが、SW-KAシリーズでは、せんとパッキンが一体化した「シームレスせん」を採用。
本体とあわせてたった3パーツでお手入れが完了します。食洗機は非対応ですが、手洗い派にとっては部品の紛失を防ぎ、洗う手間も少ない画期的な構造です
洗いやすいステンレス
本体内部は、洗いやすく汚れが取れやすい「つるつるクリアステンレス」が貼られています。
油分が多いスープやカレー等でも、簡単に汚れを落とすことができます。
機能・価格の徹底比較：どちらを選ぶべきか？
それでは、サーモス・象印の代表的な商品（サーモス：JEBシリーズ 象印：SW-KAシリーズ）で価格や機能面等で比較をしていきます。
| 項目 | サーモス（JEBシリーズ） | 象印（SW-KAシリーズ） | 結論（優位性） |
| 価格 | 3,300円（0.3L） | 3,608円（0.3L） | 引き分け (大きな差なし) |
| 保温性（6時間） | 55℃以上 | 58℃以上 | 象印の勝利 (3℃の差は大きい) |
| 容量 | 0.3L/0.4L/0.5L | 0.3L/0.4L/0.52L | 引き分け |
| 洗いやすさ | 全パーツ食洗機対応 | 食洗機非対応 | サーモスの勝利 |
| 食べやすさ（口径） | 6.5～7.0㎝ | 7.0㎝ | 引き分け (実用的な差は少ない) |
【価格比較】わずかにサーモスが優位も、大きな差はなく「引き分け」
価格はサーモスが若干安いものの、大きな価格差はありません。セールやキャンペーンによって価格が変動するため、これは引き分けと判断します。
【保温性比較】温かさキープ力は象印の勝利
保温性で言うと、象印の方がわずかに高性能です。
象印の58℃（6時間）に対してサーモスは55℃（6時間）。この3℃の差は、冬の寒い時期や、朝食からランチまで長時間空く場合に、温かさの感じ方に大きな違いを生みます。
【洗いやすさ比較】食洗機対応のサーモスが圧倒的に優位
最も大きな差がついたのが「洗いやすさ」です。
パーツ数はどちらも3つと少なく、とても洗いやすい構造になっていますが、サーモスは全パーツとも食洗器で洗えるのに対し、象印は食洗器非対応です。
普段、食洗器を使っている人からすると、サーモスの方が手間がなく、長く使い続けやすいでしょう。
【結論】サーモス vs 象印、あなたが選ぶべき一台は？
総合的にみると、サーモス・象印もどちらも高い技術力があり、性能に大きな差はありませんでした。
そのため、どちらのメーカーの商品を選んでも、大きくハズレと思うことは少ないと思いますが、選ぶ際のポイントをまとめてみました。
【購入前の最終チェックリスト】
| サーモス (JEBシリーズ) を選ぶ人 | 象印 (SW-KAシリーズ) を選ぶ人 | |
|---|---|---|
| 最重要機能 | 洗いやすさ・時短 | 保温性・温度キープ力 |
| デメリット | 保温性は象印にわずかに劣る | 食洗機が使えない |
| 価格帯 | ややリーズナブル | ややハイエンド |
今回は機能面を中心に見ていきましたが、大きな差は無かったので、デザインで選んでも良いかもしれません。
自分の用途とライフスタイルに合わせて、長く使えるお気に入りの一品を選んでください。
サーモスのオススメスープジャー
サーモス/真空断熱スープジャー JEBシリーズ
| 食洗機対応 | 全パーツ（本体、外フタ、内フタ） |
| 保温効力 （6時間） | 55℃以上～61℃以上 ※容量によって異なります |
| 保冷効力（6時間） | 12℃以下～11℃以下 ※容量によって異なります |
| 容量 | 0.3L、0.4L、0.5L |
| カラー | ベージュピンク、カーキ、ネイビーブルー |
本記事の比較でも紹介した、令和5年8月にサーモスから発売されたスープジャーで、サーモスで初となる食洗機完全対応のスープジャーです。
全ての部品が食洗機で洗えるだけでなく、パーツも本体、外フタ、内フタの3つのパーツで構成されているため、部品が少なく取り扱いも簡単です。
食洗機だけで汚れが落ちやすいように、内フタの凹凸を無くしたり、洗浄後に水が残らないように水抜き穴が付いていたりという工夫がされています。
このシリーズは食洗機完全対応だけでなく、フタを少し回すと、中の圧力を逃がすことで簡単に開け閉めができる「クリックオープン構造」が採用されるなど従来品からの改良が施された商品です。
初めて、サーモスのスープジャーを買う方はこのシリーズが一番オススメです。
サーモス/真空断熱スープジャー JBTシリーズ
| 食洗機対応 | 本体以外のパーツ（内フタ、外フタ） |
| 保温効力 （6時間） | 55℃以上～61℃以上 ※容量によって異なります |
| 保冷効力（6時間） | 12℃以下～11℃以下 ※容量によって異なります |
| 容量 | 0.3L、0.4L、0.5L |
| カラー | イエロー・ホワイトクリーム・ブルー・カーキ・ネイビー |
サーモスから発売されている「真空断熱スープジャー JBTシリーズ」の特徴は女性受けするかわいいシルエットとカラーバリエーションが豊富なことです。
この商品は本体以外の内フタと外フタが食洗機対応になっています。
カラーが多く、デザインが可愛いので男女ともに受けが良い上に、会社等にも持っていきやすいスープジャーです。
デザイン重視な方にオススメのスープジャーになっています。
サーモス/真空断熱スープランチセット JBYシリーズ
| 食洗機対応 | 本体以外のパーツ（内フタ、外フタ、おかず容器） |
| 保温効力 （6時間） | 58℃以上 |
| 保冷効力（6時間） | 12℃以下 |
| 容量 | スープジャー0.3L/おかず容器0.25L |
| カラー | ネイビー、ピンクグレー |
サーモスから発売されている「真空断熱スープジャー JBYシリーズ」の特徴は、スープジャーだけでなく、おかず容器もセットになっている点です。
おかず容器はご飯が100gとおかずが少し入る程度の容量になっており、「スープだけだと少し足りない」問い方にオススメの商品です。
この商品はスープジャー本体以外の内フタと外フタ、おかず容器が食洗機対応になっています。
コンパクトサイズで持ち運びもしやすい上、附属で付くポーチも可愛いです。
象印のオススメスープジャー
象印/ステンレススープジャー SW-KAシリーズ
| 保温効力 （6時間） | 58℃以上～67℃以上 ※容量によって異なります |
| 保冷効力（6時間） | 10℃以下～9℃以下 ※容量によって異なります |
| 容量 | 0.3L、0.4L、0.52L |
| パーツ | 3種類（本体、外フタ、内フタ） |
| 食洗機対応 | 不可 |
| カラー | アイスグレー、マットグリーン、ベージュ |
象印から発売されている「スープジャー SW-KA」の特徴は、放熱を防ぐための3D断熱カプセル構造により高い保温性・保冷性があることです。
また、栓と汚れが溜まりやすいパッキンが一体化した、象印マホービン独自のシームレスせんを採用することでとても洗いやすくなっています。
パーツは少ないですが、一方で食洗機への対応は全て不可となっているので手洗いする必要があります。
象印のスープジャーは広口タイプになっているものが多く、このシリーズも広口で非常に食べやすい構造になっています。
象印/ステンレスクック&フードジャー SW-JAシリーズ
| 保温効力 （6時間） | 73℃以上 |
| 保冷効力（6時間） | 8℃以下 |
| 容量 | 0.75L |
| パーツ | 5種類（本体、外フタ、内フタ、パッキン等） |
| 食洗機対応 | 不可 |
| カラー | トマトレッド、ダークココア |
象印から発売されている「ステンレスクック&フードジャー SW-JA」の特徴は、750mlの大容量サイズのスープジャーになっているところです。
さらに、保温性・保冷性も非常に高くなっています。
パーツは５種類と多く、食洗機も不可となっているので洗うのは少し手間なことが難点です。
大容量なのでランチ用だけでなく、家族でのピクニックや釣り等のレジャーにも使いやすいスープジャーになっています。
