日本人にとって欠かすことができないお出汁文化。
お出汁に使用される鰹節や昆布、しいたけには豊富なビタミンやミネラルが含まれています。
お出汁は美味しいだけでなく、習慣的に飲むことで、様々な健康効果が期待できます。
今回は、お出汁を飲むことの健康効果についてご紹介します。
うまみ成分による減塩効果
食事で満足感を感じるためには、塩分の多い濃い味付けになってしまいがちです。
しかし、お出汁には豊富なうまみ成分が含まれており、この「うまみ成分」は、他の食材のうまみを引き出し、薄い味付けであっても満足感を感じやすくなる効果があります。
そのため、食事や間食の中でお出汁を取り入れることで、濃い味付けでなくても満足感を得ることができ、減塩につながります。
どうしても物足りないと感じる方は、お出汁にほんの少し塩や醤油を垂らしてみて下さい。
うまみ成分は少しの塩分で味を引き出せる効果があるため、十分満足感を得ることができます。
うまみ成分は組み合わせるとより美味しくなる
複数のうまみ成分を組み合わせることで、うまみが更に強くなる特徴があります。このことを「うまみの相乗効果」と呼びます。
うま味物質は単独で使うよりも、アミノ酸であるグルタミン酸と、核酸系うま味物質であるイノシン酸やグアニル酸を組み合わせることで、うま味が飛躍的に強くなることが知られており、それを「うま味の相乗効果」と呼びます。
引用元 日本うま味調味料協会
市販で売られている飲むお出汁には、複数の素材が合わさっている商品も多く、お出汁だけでも非常に美味しいです。
食べすぎ防止効果
お出汁に含まれる成分は食べすぎ防止にもつながります。
鰹節のお出汁に多く含まれる成分「ヒスチジン」には、脳の満腹中枢に作用して、食欲を抑制してくれる効果があります。
また、昆布のお出汁に多く含まれる「グルタミン酸」によるうまみ成分は、薄味でも満足感を高めてくれる効果があります。
お出汁を飲むことで減塩だけではなく、食べすぎの予防が期待できます。
そのため、ダイエット中の方は日常的にお出汁を取り入れると効果的です。
リラックス効果
お出汁を飲むことで、精神的な安定を促す効果が期待できます。
お出汁に含まれるグルタミン酸やイノシン酸は脳内でセロトニンを合成する作用があり、セロトニンによって緊張や不安感を軽減させ、ストレスを軽減するリラックス効果があります。
お出汁を飲むと、不思議とホッとするという方も多いでしょう。
日常的にカフェインを多く含むコーヒーやお茶などを飲む場面で、お出汁を取り入れてみてはいかがでしょうか。
血流促進効果
温かいお出汁を飲むことで体が温まり、血流が促されまず。
血流が促進することで、肩こりや頭痛、眼精疲労などの疲労回復や、冷えにも効果が期待できます。
お出汁であれば、ノンカフェインであるため、生理中の女性や体調が優れない時などにもオススメです。
今回は、お出汁飲むことの健康効果について紹介しました。
このブログ内では毎日の食事に取り入れやすい飲むお出汁についても紹介しているので是非、参考にしてみてください。